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DTOというワークスタイル

Studio D motion 大友秀樹

この10年あまり、コンピュータ・通信技術の進化は目覚しいものでした。とくにインターネットへの接続が一般化してきた1995年頃からは、ハードウェアの飛躍的な性能アップ、私たちの想像を超えるソフトウェア及びツールの完成度・クオリティ等、驚きの連続です。そして、こういった技術革新が新しい仕事を生み出し、従来のワークスタイル・ライフスタイルを変えようとしています・・・

私は、電子工学科の14期にあたります。学生時代の成績はあまりパッとしないほうでしたが、生活態度については優良であったと自信をもっています。はい、まわりが何と言おうとも。

充実した学生生活でした。とにかく毎日が楽しかった。

当時の記憶をたどると、思い起こすそのほとんどが、友人たちと遊び呆けた懐かしい思い出ばかりです。が、そっちは話だすときりがないので、本筋に戻りますと学生時代の一番の苦手、それは『コンピュータ』だったのです。

授業の内容を理解するどころか、自分の名前のキーボード入力さえも手間取っていた始末です。今のようなグラフィックやウインドウによるインターフェイスなんて存在しませんでした。友人よりプログラムの転送方法を教えてもらい、先生の目を盗んでは『突然のプログラム完成』を繰り返していました。そういった行為を知ってか知らずか、当時の先生に「お前のようにコンピュータを嫌がる者にかぎって、そういった仕事につくもんだ」と言われ、「天地がひっくり返ってもそれはないぞ」と心でつぶやきながら、愛想笑いで応えていた記憶があります。

卒業後、某メーカのカストマエンジニアとして、現場にでて愕然。回路図を追っかけながら、テスターと半田鏝で云々…の時代は終わっていたのでした。「エンジニア」は故障していると思われる箇所を探し出し、ユニットで交換する「チェンジニア」に姿を変えていたのです。そして、それらを解析するためにはコンピュータは避けて通れない道具だったのです。それからというもの、私は必死になって勉強しました。

当時、一般にはほとんど普及していなかったエンジニア向けのコンピュータを使うため、辞書片手に英文マニュアルを紐解いていた様は、私を知る人が見たら、まさに「異様」「不思議」「偽者」な姿だったでしょう。

後に故郷釧路に戻り、技術的な分野から離れた仕事について少したった頃、インターネットという言葉がメディアで頻繁にとりあげられ、急激に脚光を浴び始めたのです。ベースとなるテクノロジーがかつて私が慣れ親しんだものであることも手伝い、早い時期から取り組み、馴染むことができました。

インターネットの普及により、ウェブサイト(ホームページ)なるものが、企業や個人の情報発信・コミュニケーションのツールとして機能し、それらの制作・構築・運営といった新しい仕事(サービス)が生まれました。電子メール等によるコミュニケーションを駆使することにより、地方に居ながらにして中央圏の仕事が受注できる場合もあります。

そして、私は現在、ウェブサイト制作やウェブ用グラフィック制作を生業として、釧路の地で『DTO:デスクトップ(机上)オフィス』を実践しています。
http://946jp.com/

規模の大きな仕事は、それぞれ得意分野を有する各地の仲間と案件ごとにコラボレートし、ネットワーク上で完成させます。それぞれが働く場所は、大きな問題ではないのです。時間の使い方もコアタイムに拘束されないぶん、家族との生活や趣味の時間などの調整が可能です。太陽がでている時間帯を有効に利用できる等、会社勤めでは実現できないメリットがたくさん生まれました。もちろん、ネットワークゆえの問題点も多々ありますが。

これからも、『デスクトップオフィス』を継続するにあたり、対応する『スピード』を大切にしていきたいと考えます。大手企業・旧来体質の組織内では、実現できない意思決定の速さとフットワークの軽さで、最適なサービスを提供していきたいのです。

国内の通信環境も欧米諸国には劣るものの確実に進歩・普及してきています。近い将来、より伝送量が多いブロードバンド時代が到来し、益々コンテンツは多様化し、増えていくでしょう。

こういったワークスタイルもこれからはありなんだと、ご理解くださいませ。

最後にこのような寄稿の機会を与えてくれた小杉先生に感謝します。


以前、わたしの母校である釧路高専の同窓会だよりに寄せたコラムです。(2001年)
※DTO(Desk Top Office)机上オフィスは造語です

Update 2004.01.12


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